- 山
とある場所から車で登れる場所がいい景色だぞと言われた。
帰ってこれなくなるところだった。
その日は氣が向いて、まだ明るかったので15時ころから登り始めた。整備されていない道であった。
まずは誰かの家の敷地の脇の道を通って上に登っていく、
途中からゆずの木畑になり、道が舗装されなくなってきた。
ストロングスタイルの俺は、ひたすら山道を登る。
石碑のようなところがあった。ここがトップか?
景色は言われたほど絶景でもない。
反対側に下っていくような道もあった。
そこから降りてみるか。
と思い行動したがまずかった。
下り坂は少しで、
どんどんと上り坂が続いていく。。
道も険しくなり、車一台分がギリギリ通れる崖になっていた。
先日大雨が降って、
他の山は崩れて通れなくなったりしている情報もあったため、
これはまずいかも知れないと感じた。
どんどんと細くなる道、
どんどんと良くなる景色。
時間的にも降りられるか氣が氣でないため、
なかなかゆっくりと景色を樂しめない。
写真を撮り損ねたが、
道は崩れた岩だらけになり、
下手したらパンクするのでゆっくりと走る。
尖った岩があるたび、都度車から降りては岩を退ける。
車が避けられるほど道幅もない。
進むに連れ細かい砂利だけで出来た道もあり、
四輪駆動でない箱バンの車では、
ハマったら最後だ。
そんな砂みたいなところを進むと、
山から丸太が落ちているような場所があった、
避けて通ろうとしたら、
タイヤに引っかかりスタックしてしまった。
前にも進めない。道も柔らかく惡く、バックも出来ない。
外に出ようにも、車には大量のアブが攻撃してきていて、
外に長居も難しい。
そのため窓は閉めっぱなし。クーラーは壊れている。
標高高めの強い日差しで汗ビショビショだ。
下手にタイヤを回わすと、
砂みたいな道で穴を掘るためそれこそ動けなくなる。
外に出て丸太をどかそうにも4mはありそうでびくともしないし、
沢山のアブが飛んでくるので動き続ける必要もある。
これはやばすぎる。。。
なんとか真横にハンドルを切れば、少しなら動けるかも知れない。
でも切り過ぎたら崖から真っ逆さまだ。
俺、なんてところに来とんねん。。。
なぜインディ・ジョーンズみたいなことしてんねん。。
意識全集中で真横にハンドルを切る。
少し動いた!!
なんとか方向転換!イケる!!
そのまま道を進んでいく。
どんどん下り坂だ!!!
やった!!!帰れる!!
と思うも柄の間、
尖った岩だらけの激しい上り坂が遠くに見える。
これまた奥に上り坂ねぇか・・?
これは怪しい。
その手前が少し広くなっていた。
進んだらまずい経験を直前にしていたので、
いったん広い場所で車を降りて、
徒歩でその上り坂の先に進んでみた。
少しだけ下り坂の後は、
更に険しい道で、タイヤのパンクは免れないような
長い上り坂だった。。
進まないでよかった。。。
取りあえず、そこら辺で撮った景色がこちら。
よくわかんねぇけどすごい景色だ。。
車をおいていたところに戻り、
なんとかUターンをして帰る。
電波はない。
氣をつけて帰らないと、助けも呼べない。
それでも帰り道はまだ余裕があったので写真を撮って帰った。
こんな美しい景色も余裕がないと樂しめないものなのだな。
これからは何があっても、
その瞬間その瞬間を樂しんでいきたいな。
- 氣を引き締める
後日地元の人にこの話をしたら、
自分一人で行って戻ってくることを意識して行動しないと、
本当にそのまま見つからないで終わる。
と言われてたしかにそうだと思った。
つい最近も、自分が使ってる段々畑の3段目から、
足を滑らせて頭から落下した。
草が伸びていて、足場がなかったことに氣がついていなかった。
5m以上高さがあるところからの落下。
たまたま落下中に、石垣から生えている草を掴む事が出来、
空中で反転し体制を整え、足で着地することが出来た。
頭から落ちたら、間違いなく大事で最惡死ぬところだった。
落ちた時も、手元でケータイで誰かの助けを呼ばないと、
その場で野たれ死んでいた可能性もある。
都会の生活で氣が抜けてしまっていた。
次の瞬間はどうなるかわからない。
スラム同様、瞬間瞬間に氣をつけて生きていきたい。
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